肥前吉田焼きデザインコンペ受賞製品:肥前吉田産地による陶器製品 
- CONCEPT -
 有田焼と同じ地域にありながら、主に工業用磁器の製造を得意としてきた「肥前吉田焼」。その産地の可能性を探るデザインコンペにおいて、単なる斬新なアイデアではなく、現代の食卓のあり方に寄り添った「実用的な食器」としてのソリューションの提示
- DESIGN -
 和洋多様な器が並ぶ現代の食卓では、お皿がランダムに置かれます。そこで、無造作に配置されても器と器の間の「余白」が美しく見えるよう、自然界の幾何学である「ボロノイ図形」をベースにした造形を提案しました。一見すると少し違和感のあるフォルムですが、実は日常使いに馴染むよう計算されたデザイン。自然界の構造に由来する「ボロノイ図」の幾何学ロジックを取り入れ、大小のお皿をどこにどう配置しても空間全体として美しく調和する、自由度の高いプレート形状を設計した。
- SOLUTION -
 肥前吉田焼の強みである「工業製品としての量産性と、手仕事による小ロット対応力」という商業磁器の産地特性を活用。全工程を通して焼き物特有の素材調達・収縮率や実現性といった量産に向けたハードルをクリアし、見事「商品化」を実現。工業用磁器の裏方技術を、BtoC市場における新たなプロダクトとして製品化。
 新宿伊勢丹での発表後、プレートの汎用性の高さを活かしてカラーバリエーションを拡充。一般市場にとどまらず飲食店向けの製品展開・販売へと幅を広げ、ビジネス的な展開力を持つラインナップへと成長している。